オルゴール作品【まちあわせ】制作のおはなし

花粉が猛威をふるっておりますが、ぽかぽかとした春らしい陽気になってきた関東地方です。

せっかくブログをはじめたので色々と書いていきます!

金属でのものづくりについてや、普段の制作の様子が少しでも伝わればいいなと思いながら綴っていこうと思います。

2021年に制作したこちらのオルゴールを入れた作品について。

タイトルは『まちあわせ』

作品の詳細な写真や動画などこちらのページでご覧いただけます。➡https://hinakoikeda.com/machiawase/

この作品は鍛金という金属工芸の絞り技法を主に用いて、すべて1枚の金属板から金槌を使って成形しています。

制作の途中経過をちょっぴりご紹介します。

上に乗っているバスの形を銅板を使って徐々に成形していく様子です。

大きさを決めて銅板を長方形に切断したら、バスの天井部分を残して金槌でひたすら黙々と叩き絞ります。(⇩平らな板を3~5周回ほど叩いたところ)

※1周叩き絞るごとに”焼きなまし”を行います。

そこからさらに叩いて叩いて・・・徐々に形が見えてきましたが、まだまだ叩きます。

さらに叩いて、丸いフォルムから角を作って形を整えていきます。

かなりバスの形に近づいてきました。

ここで穴をあけて糸鋸やヤスリを使って窓とドアを切り抜きました。

そして細かいパーツを作って組み合わせます!

こんな感じで、少しづつ作りたい形をイメージしながら成形しています!

かなり時間はかかりますが、思い描いた形が出来上がるのは嬉しいものです。

金属造形作家 池田ひなこ